バイクを高く売るためにやるべきこと
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TZR250の初代(型式 1KT)と2代目(型式 3MA)の違いを比較
ヤマハ TZR250の歴史
1985年11月に「TZR250」が新登場。型式は、1KT。
249cc水冷2ストローク並列2気筒エンジンは、先代のRZ250Rと同様だが、リードバルブの吸入方式をピストンからクランクケースとし、排気タイミングを制御するYPVSなどを装備。常用域のパワーバンドが広いエンジンと完成度の高い車体が相まって、先代のRZ250Rを格段に上回る高性能ぶりを発揮。乾燥重量は、126kg。
1986年10月に「TZR250 マールボロ特別仕様」を発売。
1988年3月に「TZR250」をマイナーチェンジ。型式は、2XT
リアにラジアルタイヤを採用。
TZR250の1KTと2XTの違いの比較は、こちら。
1989年2月に「TZR250」をフルモデルチェンジ。型式は、3MA
ここから2代目。型式が3MAだったため、「さんま」と呼ばれることになったモデル。特徴は、後方排気レイアウト。排気管は通常エンジンの前面にあるので特異なレイアウトだった。フロントブレーキがダブルディスク化。
1989年5月に「TZR250」のカラーを追加
1990年2月に「TZR250」をマイナーチェンジ。また「TZR250SP」をタイプ追加。
マイナーチェンジでは、キャブレターを小径化。フロントフォークを倒立式に変更。タイプ追加された「TZR250SP」のSPは、同年式のTZR250をベースに乾式クラッチやクロスミッション、ワイドホイールなどを採用し、よりレーサーに近づけたモデル。
TZR250(3MA)の1989年式と1990年式の違いの比較は、こちら。
TZR250とTZR250SPの違いの比較は、こちら。
1991年2月に「TZR250R SP」をタイプ追加。型式は、3XV
ここから3代目。この3VXから、従来の並列2気筒を捨て、90°V型2気筒エンジンを搭載。「TZR250R SP」では、フロントサスにレーサーTZ250と同じφ41ミリのフォークを装備。3XVでは、この年式のみライトスイッチがある。
TZR250の「3MA」と「3XV」の違いの比較は、こちら。
1991年3月に「TZR250R」をフルモデルチェンジ
3代目の「TZR250R」。この3VXから、90°V型2気筒エンジンを搭載し、このモデルから「TZR250R」と車名の最後にRが付いた。3XVでは、この年式のみライトスイッチがある。
1992年2月に「TZR250R」と「TZR250R SP」をマイナーチェンジ。
スイングアームの底板補強や、サスの路面追従性向上、ライトスイッチを廃止しハザードランプの装備などの変更を受けた。「TZR250R SP」は、φ41ミリのフロントフォーク、1〜3速のギア比が接近したクロスミッション、乾式クラッチなどを装備。
1992年4月に「TZR250RS」をタイプ追加。
標準モデルの「TZR250R」に乾式クラッチと前後調整式サスを装備した「TZR250RS」を発売。「TZR250RS」は、「TZR250R」と「TZR250R SP」の中間に位置するようなモデル。
1993年1月に「TZR250R SP」と「TZR250RS」をマイナーチェンジ。
馬力自主規制強化により、最高出力が45psから40psに落とされたが様々な細部の見直しが行われた。オイルポンプが従来の機械式から電子制御式に変更された。
1993年2月に「TZR250R」をマイナーチェンジ。
馬力自主規制強化により、最高出力が45psから40psに落とされたが様々な細部の見直しが行われた。オイルポンプが従来の機械式から電子制御式に変更された。
1994年に「TZR250R SP」をカラーチェンジ。
「TZR250R」と「TZR250RS」が1993年モデルを引き継いだが、「TZR250R SP」は、カラーリングと価格を変更。
1995年1月に「TZR250SPR」をタイプ追加。
TZR250シリーズの最終仕様。ストリート仕様の「TZR250R」、乾式クラッチ装備の「TZR250RS」、プロダクションレース向けの「TZR250R SP」の3グレードを「TZR250SPR」に統合。前後サスに減衰力調整機構を備え、排気タイミングを制御するトリプルYPVS(主排気バルブと左右の補助排気バルブを制御)を備えた。フレームも補強されたので3XVシリーズ中で一番重くなり、最高出力も40psだったのでノーマルでは最も遅いと言われる。
1999年に販売終了。
ここでは、上の黄色の部分の
1985年11月発売のヤマハ TZR250(1KT)と
1989年2月発売のヤマハ TZR250(3MA)
の違いを比較しました。
TZR250の初代(型式 1KT)と2代目(型式 3MA)のスペック表の違い
※数字が大きい方がこの色
タイプグレード名 | TZR250 | TZR250 |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | 新登場 | フルモデルチェンジ |
型式 | 1KT | 3MA |
発売日 | 1985年11月 | 1989年2月 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 2005 | 2040 |
全幅 (mm) | 660 | 655 |
全高 (mm) | 1135 | 1100 |
ホイールベース (mm) | 1375 | 1380 |
最低地上高(mm) | 135 | 130 |
シート高 (mm) | 760 | 760 |
乾燥重量 (kg) | 126 | 136 |
最小回転半径(m) | 2.7 | 3.1 |
乗車定員(名) | 2 | 2 |
燃料消費率 国交省届出(50km/h走行時)(km/L) | 43 | 41 |
原動機型式 | - | 3MA |
原動機種類 | 2ストローク | 2ストローク |
気筒数 | 2 | 2 |
シリンダ配列 | 並列(直列) | 並列(直列) |
冷却方式 | 水冷 | 水冷 |
排気量 (cc) | 249 | 249 |
2スト・吸気形式 | クランクケースリードバルブ | クランクケースリードバルブ |
内径(シリンダーボア)(mm) | 56.4 | 56 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 50 | 50.7 |
圧縮比(:1) | 6.4 | 7.4 |
最高出力(PS) | 45 | 45 |
最高出力回転数(rpm) | 9500 | 9500 |
最大トルク(kgf・m) | 3.5 | 3.8 |
最大トルク回転数(rpm) | 9000 | 8000 |
燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
燃料供給装置形式 | TM28SS | TM32SS×2 |
燃料タンク容量 (L) | 16 | 16 |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 688 | 656 |
エンジン始動方式 | キックスターター式 | キックスターター式 |
点火装置 | C.D.I.式 | C.D.I.式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | BR8ES | BR8ES |
点火プラグ必要本数・合計 | 2 | 2 |
搭載バッテリー・型式 | YT4L-BS | YT4L-BS |
バッテリー容量 | 12V-3Ah | 12V-3Ah |
エンジン潤滑方式 | 分離給油(2スト) | 分離給油(2スト) |
2ストエンジンオイルタンク容量 | 1.4 | 1.4 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 | 湿式・多板 |
変速機形式 | リターン式・6段変速 | リターン式・6段変速 |
変速機・操作方式 | フットシフト | フットシフト |
1次減速比 | 2.545 | 2.44 |
2次減速比 | 2.928 | 3.071 |
変速比 | 1速 2.460/2速 1.750/3速 1.315/4速 1.082/5速 0.961/6速 0.851 | 1速 2.427/2速 1.764/3速 1.332/4速 1.136/5速 1.000/6速 0.908 |
動力伝達方式 | チェーン | チェーン |
スプロケット歯数・前 | 14 | 14 |
スプロケット歯数・後 | 41 | 43 |
チェーンサイズ | 520 | 520 |
標準チェーンリンク数 | 110 | 112 |
フレーム型式 | アルミデルタボックスセミダブルクレードル | ダイヤモンドタイプアルミデルタボックス |
キャスター角 | 26°00 | 25°00 |
トレール量 (mm) | 96 | 94 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク | 油圧式ダブルディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク | 正立フォーク |
フロントホイールトラベル(mm) | - | 125 |
懸架方式(後) | スイングアーム式 | スイングアーム式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 | 1 |
リアホイールトラベル(mm) | - | 120 |
タイヤ(前) | 100/80-17 | 100/70R17 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | ラジアル |
タイヤ(前)荷重指数 | 52 | 54 |
タイヤ(前)速度記号 | H | H |
タイヤ(後) | 120/80-17 | 140/60R18 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | ラジアル |
タイヤ(後)荷重指数 | 61 | 64 |
タイヤ(後)速度記号 | H | H |
ホイールリム形状(前) | - | MT |
ホイールリム幅(前) | - | 3 |
ホイールリム形状(後) | - | MT |
ホイールリム幅(後) | - | 4 |
ヘッドライト定格(Hi) | 60W/55W | 60W/55W |
テールライト定格(制動/尾灯) | 21W/5W | 21W/5W |
スピードメーター表示形式 | アナログ | アナログ |
メーター表示 |
エンジン回転計 有 |
エンジン回転計 有 |
TZR250の初代(1KT)と2代目(3MA)の違いを比較
初代1KT(1985〜1989年)
直列二気筒前方排気
二代目 3MA(1989〜1991年)
直列二気筒後方排気
万人に乗りやすかった初代1KTの跡を継いで登場した2代目3MAは、市販レーサーTZからフィードバックされた革新的な後方排気のエンジンレイアウトだったが、実際は有効に働かず、加えてセンターアップマフラーによる重心の高さがコーナー性能に悪影響を与え、乗りにくい曲がりにくいと悪評が多く、ヤマハは、早々に見切りを付けて、たった2年でフルモデルチェンジされた。
TZR250の初代(型式 1KT)と2代目(型式 3MA)のスペック表の違う部分
●モデルチェンジ区分
新登場 → フルモデルチェンジ
●型式
1KT → 3MA
●発売日
1985年11月 → 1989年2月
●全長 (mm)
2005 → 2040
●全幅 (mm)
660 → 655
●全高 (mm)
1135 → 1100
●ホイールベース (mm)
1375 → 1380
●最低地上高(mm)
135 → 130
●乾燥重量 (kg)
126 → 136
●最小回転半径(m)
2.7 → 3.1
●燃料消費率 国交省届出(50km/h走行時)(km/L)
43 → 41
●内径(シリンダーボア)(mm)
56.4 → 56
●行程(ピストンストローク)(mm)
50 → 50.7
●圧縮比(:1)
6.4 → 7.4
●最大トルク(kgf・m)
3.5 → 3.8
●最大トルク回転数(rpm)
9000 → 8000
●燃料供給装置形式
TM28SS → TM32SS×2
●満タン時航続距離(概算・参考値)
688 → 656
●1次減速比
2.545 → 2.44
●2次減速比
2.928 → 3.071
●変速比
1速 2.460 → 2.427
2速 1.750 → 1.764
3速 1.315 → 1.332
4速 1.082 → 1.136
5速 0.961 → 1.000
6速 0.851 → 0.908
●スプロケット歯数・後
41 → 43
●標準チェーンリンク数
110 → 112
●フレーム型式
アルミデルタボックスセミダブルクレードル → ダイヤモンドタイプアルミデルタボックス
●キャスター角
26°00 → 25°00
●トレール量 (mm)
96 → 94
●ブレーキ形式(前)
油圧式ディスク → 油圧式ダブルディスク
●タイヤ(前)
100/80-17 → 100/70R17
●タイヤ(前)構造名
バイアス → ラジアル
●タイヤ(前)荷重指数
52 → 54
●タイヤ(後)
120/80-17 → 140/60R18
●タイヤ(後)構造名
バイアス → ラジアル
●タイヤ(後)荷重指数
61 → 64
バイク初心者がメンテナンスやバイクの勉強にいきなり3MAを弄るのはあまりオススメできない。TZR250にこだわるのなら、1KTの方が教材としては良いと思う。
部品供給に関しては、1KTの方がいい。R1Zと同じエンジンを積んでるので供給が2stレプリカの割りに良い。3MAは、出ない部品だらけで最悪だよ。
1989年式の3MA乗ってるけど、2st特有のパワーバンドからの吹け上がりは、TZR250の中では一番ドッカンだと思う。良くも悪くもわかりやすいぐらいの2st特有のパワーの出方。不満は、夏のケツの暑さと排気位置が高いので噴いたオイルが背中にまわってきやすいこと。
俺は、吹け上がりの音に惹かれて3MAにした。ノーマルチャンバーの音は、歴代TZR250の中で一番。
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