CBR600FとCBR650Fの違いを比較

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CBR600FとCBR650Fの違いを比較

 

ホンダ CBR600Fの歴史

1992年6月30日に「CBR600F」の国内仕様が新登場。型式は、PC25
1987年から欧州や北米に輸出し、軽快な乗り味のミドルウェイトスポーツモデルとして好評を得ているモデルをベースに、日本国内向けとしてエキスパートライダーに合わせて開発されたスーパースポーツモデル。エンジンは、水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒・599ccを搭載。車両重量は、205kg。車体色は、ブラック。
1993年11月3日にマイナーチェンジ。
フロントサスにスムーズな減衰力特性を持つカートリッジタイプを新たに採用し、プリロード調整機構に加えて伸び側の減衰力調整機構を装備。リアサスは7段階のプリロード調整機構と圧側と伸び側の減衰力調整が可能に。放熱性にも優れたリザーバータンク付きダンパーを装備。タンデムステップがアルミに変更。車体色は、シルバーパープルメタリック。
1995年4月25日にマイナーチェンジ。
エンジンは、新たに2系統のダクトによって走行中の外気を直接エアクリーナーを介してキャブレターに導入するホンダ独自のダイレクト・エア・インダクション・システムを採用。スロットル開度センサーを新設し、スロットル開度とエンジン回転数を検知し、点火時期を供給することで、さらに幅広い回転域で力強いパワーフィーリングを発揮。ブレーキは、ディスクプレートの径を大径化し、ディスクパッドに焼結タイプを採用。フロントカウリングの形状をよりスラント化させ、徹底したエアマネジメントを追求。車体色は、トリコロール。
CBR600Fの1995年4月25日のマイナーチェンジ前後の違いの比較は、こちら。
1996年12月25日にマイナーチェンジ。
バルブスプリングのシングル化など吸排気系のさらなる高効率化をはかり、油面の高さを低くした新設計のオイルパンを採用するなど、エンジン各部の作動抵抗を低減し、レスポンス性を向上。1番と4番、2番と3番のシリンダーごとに設定された3次元マップによって点火時期を独立してコントロールして幅広い回転域で力強いパワーフィーリシグを発揮。サスペンションは、スムーズな減衰力特性を発揮するダンパー構造のH.M.A.S.を採用し、乗り心地と走行性能を向上。新形状のフロントフェンダーを採用。シートとシートカウル形状を変更。車体色は、ブラック。
CBR600Fの1996年12月25日のマイナーチェンジ前後の違いの比較は、こちら。
1997年11月に特別・限定仕様のCBR600Fを発売。
車体色は、スモーキンジョー。
1999年4月23日にフルモデルチェンジ。型式は、BC-PC35
新排出ガス規制と新騒音規制の適合のために、二次空気導入装置の内蔵と静粛性の高いマフラーを装着。リアのスイングアームは、従来フレーム下端だけで支えていたが、今回エンジンのクランクケースを延長して、フレームとクランクケースで支えて、剛性を高め快適な乗り心地と優れた走行性能を両立。外観は、空気抵抗の少ないデザインとしながらも、キャブレターに外気を導入するダイレクト・エア・インダクションの導入孔を整然と配置するなど、徹底したエアマネジメントを追求。車体色は、ブラック×ブーンシルバーメタリック。
CBR600Fの1999年4月23日のフルモデルチェンジ前後の違いの比較は、こちら。
2000年1月13日にカラーチェンジ。

車体色は、イタリアンレッド。ホンダのウイング(翼)マークを車体側面に大きく配したカラーリングに変更。
2001年3月16日に「CBR600F」をフルモデルチェンジして、「CBR600F4i」を発売。
外観の変更や、PGM-FI、盗難抑止に効果的な「H・I・S・S」を採用した。車体色は、ウイニングレッド。
CBR600FとCBR600F4iの違いの比較は、こちら。

 

 

ホンダ CBR650Fの歴史

2014年4月21日に「CBR650F」が新登場。型式は、EBL-RC83
新開発の水冷・4ストローク・DOHC・直列4気筒650ccエンジンを搭載したロードスポーツモデル「CBR650F」を発売。「CBR650F」は、スポーティーなフルカウルを採用。ABSは、標準装備。車体色は、3色(パールグレアホワイト、ヴィクトリーレッド、グラファイトブラック)の設定。
2015年1月16日に「CBR650F」に「トリコロール」イメージのカラーを施した特別カラー仕様を100台限定で発売。
2017年4月14日に「CBR650F」をマイナーチェンジして発売。型式は、2BL-RC83
変更点は、平成28年排出ガス規制に対応、LEDヘッドライトを採用、よりスポーティなデザインに一新。6速ミッションのうち、2速から5速までのギア比をローレシオ化した。車体色は、3色(ヴィクトリーレッド、マットガンパウダーブラックメタリック、パールグレアホワイト)の設定。
CBR650Fの「EBL-RC83」と「2BL-RC83」の違いの比較は、こちら。

 

 

ここでは、
2000年1月13日発売のホンダ CBR600F(型式 BC-PC35)と
2014年4月21日発売のホンダ CBR650F(型式 EBL-RC83)
の違いを比較しました。

 

 

CBR600FとCBR650Fのスペック表の違い

※数字が大きい方がこの色

タイプグレード名 CBR600F CBR650F
モデルチェンジ区分 カラーチェンジ 新登場
型式 BC-PC35 EBL-RC83
発売日 2000年1月13日 2014年4月21日
仕向け・仕様 国内向けモデル 国内向けモデル
全長 (mm) 2060 2110
全幅 (mm) 685 755
全高 (mm) 1130 1145
ホイールベース (mm) 1400 1450
最低地上高(mm) 135 130
シート高 (mm) 810 810
乾燥重量 (kg) 170 -
車両重量 (kg) 198 211
最小回転半径(m) 2.9 3
乗車定員(名) 2 2
燃料消費率 国交省届出(60km/h走行時)(km/L) 31.6 31.5
燃料消費率 WMTCモード値(km/L) - 22.2
原動機型式 PC35E RC83E
原動機種類 4ストローク 4ストローク
気筒数 4 4
シリンダ配列 並列(直列) 並列(直列)
冷却方式 水冷 水冷
排気量 (cc) 599 648
カム・バルブ駆動方式 DOHC DOHC
気筒あたりバルブ数 4 4
内径(シリンダーボア)(mm) 67 67
行程(ピストンストローク)(mm) 42.5 46
圧縮比(:1) 12 11.4
最高出力(kW) 51 61
最高出力(PS) 69 83
最高出力回転数(rpm) 10750 9500
最大トルク(N・m) 52 63
最大トルク(kgf・m) 5.3 6.4
最大トルク回転数(rpm) 7500 8000
燃料供給方式 キャブレター フューエルインジェクション
燃料供給装置形式 VP64 PGM-FI
燃料タンク容量 (L) 18 17
燃料(種類) レギュラーガソリン レギュラーガソリン
満タン時航続距離(概算・参考値) 568.8 535.5
エンジン始動方式 セルフスターター式 セルフスターター式
点火装置 フルトランジスタ式 フルトランジスタ式
点火プラグ標準搭載・型式 CR8EH-9 CR9EH-9
点火プラグ必要本数・合計 4 4
搭載バッテリー・型式 YTX9-BS YTZ10S
バッテリー容量 12V-8Ah 12V-8.6Ah10HR
エンジン潤滑方式 ウェットサンプ式 ウェットサンプ式
エンジンオイル容量※全容量 (L) 3.7 3.5
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) 3 2.6
エンジンオイル量(フィルタ交換時) (L) 3.3 2.9
推奨エンジンオイル(SAE粘度) 10W-30 10W-30
クラッチ形式 湿式・多板 湿式・多板
変速機形式 リターン式・6段変速 リターン式・6段変速
変速機・操作方式 フットシフト フットシフト
1次減速比 1.822 1.69
2次減速比 2.687 2.8
変速比 1速 2.832/2速 2.062/3速 1.646/4速 1.427/5速 1.250/6速 1.129 1速 3.071/2速 2.234/3速 1.776/4速 1.519/5速 1.332/6速 1.213
動力伝達方式 チェーン チェーン
スプロケット歯数・前 16 15
スプロケット歯数・後 43 42
チェーンサイズ 525 525
標準チェーンリンク数 108 118
フレーム型式 ダイヤモンド ダイヤモンド
キャスター角 24°00 25°30
トレール量 (mm) 96 101
ブレーキ形式(前) 油圧式ダブルディスク 油圧式ダブルディスク
ブレーキ形式(後) 油圧式ディスク 油圧式ディスク
ブレーキオイル適合規格 DOT 4 DOT 4
懸架方式(前) テレスコピックフォーク テレスコピックフォーク
フロントフォークタイプ 正立フォーク 正立フォーク
懸架方式(後) スイングアーム式 スイングアーム式
ショックアブソーバ本数(後) 1 1
タイヤ(前) 120/70ZR17 120/70ZR17
タイヤ(前)構造名 ラジアル ラジアル
タイヤ(前)荷重指数 58 58
タイヤ(前)速度記号 (W) (W)
タイヤ(前)タイプ チューブレス チューブレス
タイヤ(後) 180/55ZR17 180/55ZR17
タイヤ(後)構造名 ラジアル ラジアル
タイヤ(後)荷重指数 73 73
タイヤ(後)速度記号 (W) (W)
タイヤ(後)タイプ チューブレス チューブレス
ホイールリム形状(前) - MT
ホイールリム幅(前) - 3.5
ホイールリム形状(後) - MT
ホイールリム幅(後) - 5.5
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) 2.5 2.5
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) 2.9 2.9
ヘッドライト定格(Hi) - 60W/55W
テールライトタイプ - LED
スピードメーター表示形式 アナログ デジタル
メーター表示 エンジン回転計 有
ツイントリップ 有
燃料計 有
エンジン回転計 有
時計 有
ツイントリップ 有
車両装備 - ハザードランプ 有
アンチロックブレーキ(ABS) 有
盗難防止装置 有
メーカー希望小売価格/カラーバリエーション 798,000円(参考価格。消費税を含まず。)イタリアンレッド 999,000円(消費税抜き本体価格 925,000円)
パールグレアホワイト、
ヴィクトリーレッド、
グラファイトブラック
販売計画台数(国内・年間) 350台 700台

 

CBR600FとCBR650Fの違いを比較

 

CBR600FとCBR650Fの違いを比較

 

 

CBR650Fは、2013年までヨーロッパだけで販売されてたPC41型CBR600F(フルカウル)・CB600F Hornet(ネイキッド)の実質的フルモデルチェンジ車。

 

 

ヤマハYZF-R6に対抗できるCBR600を望む声が高まる中で発売されたのが、1999年のCBR600F(PC35)だった。ところが日本でもアメリカでも欧州でもSSブームがきたことによってホンダもCBR600RRを発売し、2006年まで併売されたがこの年をもってCBR600Fは一時的に姿を消す。その後CBR600F(PC35)は、HORNET600(PC36)→CB600 HORNET(PC41)と姿を変えていったが、2011年にPC41を積みHORNETのフルカウルバージョンとしてCBR600F(ヨーロッパ向け専用モデル)が復活した。エンジンは、600RRのトルク特性を低中速重視に変更したもの。2014年には、CB/CBR650Fが発売。エンジンは、一新されよりオールマイティになった。

 

 

CBR650Fのエンジンは、RC83E型水冷4ストローク4バルブDOHC4気筒。このエンジンは、CBR600F・CBR600RRに搭載されていたPC35E型・PC37E型・PC40E型の行程を3.5o拡大したもので、カムシャフトのオーバーラップ角を8°に設定し、スロットルボディ径を36から32にすることによって低中速での扱いやすさを向上させた。

 

 

CBR600FとCBR650Fは、コンセプトそのものが違う。CBR600Fは、それこそSSモドキって感じである意味中途半端なバイクなんだよね。それならCBR600RRや1000に乗ればいいし、公道ではそんな過剰なスペックや装備は必要ないし。CBR600Fが消えてCBR650Fになったのもそのためだと思う。公道で楽しむために必要充分な装備とパワーを備えた質実剛健なミドルバイクがCBR650F。

 

 

新登場の「CBR650F」は、CBR600Fの後継型。それは単なる拡大版ではなく、エンジンも車体も完全新設計で進化の方向性として、価格アップと引き換えにスポーツ的魅力を高めるのではなく、ベーシックモデルの原点に立ち返ろうとした。エンジンは、余裕のトルクを得るため、ストロークを3.5mm拡大。最高出力をPC41型のCBR600Fの102psから83ps(欧州向きは87ps)に抑え、扱いやすさを重視した。

 

 

CBR650Fは、重いんだよな。CBR600Fと旋回性能も違うし。CBR650Fは、NINJA250とかをそのままミドルにした感じのバイクに見える。そりゃ乗りやすいと思うけど、SSと比較するのは、間違ってる。

 

CBR600FとCBR650Fの中古車価格と買取相場

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